2017年5月22日月曜日

横浜で始めた事

その当時東京に住んでいたのですが、しばらくしてから横浜に帰ってきた私は色々行動を起こそうと思い色々企画していきました。

その時に色々動いてくれたのが、運営陣でボーカルの福山詩織です。
横浜にあまり繋がりが無かった私に色々な物を紹介してくれて、
これから書く事全ての裏に彼女の存在があります。


・深夜セッション
まずは、私の無謀な挑戦に付き合ってくれる仲間を探す事にしました。

その当時横浜周辺のプロミュージシャンが集まるセッションは
「ドルフィー」のプロジャムセッション位しか無かった様に思います。
不勉強だったらすみません。
ただ、夜の時間にやっているので誰と会えるかがタイミングによって大きく変わってしまうのです。

東京のイントロやコットンクラブの様に
深夜の時間帯に一流のホストがいて若手も集まると言うセッションを横浜にも作ろうと決めて、
これもまた福山の繋がりを借りてお店は関内A.B.smile。セッションホストに竹内直さんと小田島伸樹さんにやってもらえる事となりました。

色々チャージやギャラの設定を計算すると自分達にはバックが無くなってしまったのですが、
それは主催者として受け止めようと決め、福山も了承してくれました。

今、4年ほどやっていますが相変わらずノーギャラでやってますw
その代わりに練習やリハーサルで安く使わせて貰ったり、実験的な事もやらせて貰っているのでまぁいいかと。

4年程続けた今、やっぱり茂串さんはすごい人だなと感じています。


・投げ銭ライブ。

色々動こうとした時に、私は「イベント」をやるつもりは無かったんです。
ニューヨークで感じたように街を歩けば身近に音楽や芸術が溢れている感覚。

ジャズの生演奏を「文化」の様に当然に受け入れてくれる様に、もう横浜の人達を麻痺させてやろうとw
まずは普段そう言った物に触れることのない人へのアプローチとして
横浜で投げ銭のライブをどんどん増やそうとしました。

そこでライブのチラシを配ったり告知をしてジャズクラブに足を運んでくれる人が増え、
ジャズクラブに行く事も普通に感じてくれる人が増えたら嬉しいと思ってます。

プロミュージシャンが投げ銭ライブをやる事については
多くの議論や、批判があるのはわかっています。
「安売り」とか「今までの文化」等々。

それでも、やはりニューヨークのあの感覚との狭間で
色々悩みながらやっています。



・伊勢佐木町のストリートライブ。

そんな中で出会った仲間達と、伊勢佐木町でストリートライブをやる事にしました。
場所はカトレアプラザ。旧松坂屋でゆずさんが以前ストリートライブをやっていたそこです。

ニューヨークでの公園での経験の他にも、ストリートをやろうと思った理由があって、
私が高校生の頃ジャズを聴くきっかけも横浜駅でやっていたストリート演奏なのです。

その頃はお金もなかったのでろくに投げ銭も出来なかったのですが凄くカッコいい演奏をしていたんです。
今になって「俺そのストリートやってたよ!」と言う方と共演させていただく事もあり少し不思議な気持ちになる事がありますw

あ、今書いてて思いましたが、その横浜のストリートこそが私の原体験なのかもしれません。
先輩方ありがとうございます。

さて、伊勢佐木町でのストリートライブも狙いは投げ銭ライブと同じだったのですが、
より広く「あぁ横浜ってジャズやってるなぁ」と思ってもらい100円でもいいので投げ銭をしてくれる事が、音楽や芸術へ金銭を使うと言う文化の本当に小さな一歩なんではないかと思っています。

高校生の私がそれから駅のキオスクで1000円のジャズのオムニバスCDを買った様にです。

公の建物と商店街の中で演奏するので、著作権の事を考えパブリックドメイン(著作権が切れた曲)で譜面集を作りやり始めたのですが、ある日通りがかったおじさんが
「これって著作権ってどおしてるの?」
と聞いてきました。

普通のおじさんがそんな事聞く必要無いですよねw

その時はパブリックドメインを使っている事、ちゃんとしたサイトで調べた事を説明したら
「なるほどね」

と言って去って行きました。
ほぼ確実にJASRACの方だったのだろうと思っています。


そんな事を始めて行ったんですが、
そこはやはり簡単には行かず、色んな問題や壁に当たることになります。

次は、その課題とJAZZ EGGSの構想をし始めた所まで書こうと思います。


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